遠赤外線ヒマシ油湿布の効果と安全性

遠赤外線ヒマシ油湿布の効果と安全性

平成10年4月開始

北里研究所BIセンター 上馬場 和夫
伝承健康医学研究所 安田 吉三

<目的>
「遠赤外線ヒマシ油湿布」療法の効果と安全性を客観的に調査する。
<方法>
対象患者:アトピー性皮膚炎(限定なし)、肝疾患(限定なし)
<検査時期>
A、治療前検査 治療前(1週間以内)
B、治療中検査 1ヶ月後±1週間
C、治療後検査 治療開始3ヶ月後±1週間
<検査内容(検査時期)>
1.問診票
家族暦、既往歴、体質判定(A)
体調チェック問診表(A,B,C)
QOL問診表(A,B,C)

2.循環系機能(血圧、脈波):(A,B,C)
血圧、とう骨動脈波
指先加速度脈波

3.肝臓、腎臓:A,B,C
GOT,GPT,r-GTP,TP,ALP,LDH,DB/IDB,
BS,BUN,Urate,クレアチニン,TC,TG,NEFA,HDL?C
フルクトサミン、過酸化脂質

4.免疫機能:A,C
CD4/CD8(リンパ球サブポピュレーション)
NK活性
IgA,IgE

5.血液学的検査、尿検査:A,B,C
WBC,RBC,Hb,Plt

6.一般尿検査:A,B,C
蛋白、糖、潜血

7.特殊尿検査:A,C
ストレスバロメーター

8.血清免疫科学的検査:A,B,C
CRP,RA,IgE

9.皮膚表面の変化(写真撮影):A,B,C

10.皮膚の保湿度測定:A,B,C
ビーキュービックに測定にいく

採血量としては、3回の検査で約45ml(3ヶ月で)写真撮影は顔を隠してとります。あるいは、患者さんご自身でとられた写真を提供していただいても結構です。検査にかかる時間は初回約1時間、2回目からは約30分間です。
<検査時間>
午前中の空腹時が最善ですが、遠い方は、1日の同じ時間帯で食事との関係が同じ時に検査をしてください。たとえば、昼食後2時間の14時ごろに毎回検査を受けるとか。
<検査場所>
北里研究所BIセンター治療学研究室(上馬場)
港区白金5?9?1(天現寺交差点近く)
TEL:03-3440-5729 あるいは?03-3444-2910

<治療方法>
(準備期間:毒素融解期間)
1. 当方から提供しますハーブ(エドガー・ケイシーが勧めるカモミールとサフラワー)を、1日3回毎食前にコップい1杯ずつ飲みます。これは治療期間中はずっと続行します。

2.最初の7日間は食事を減量します。朝食はりんご1個とトースト1枚程度。(バター、マーガリン、ジャムはできるだけ少量にする)昼食は、肉や魚を控えた菜食。夕食は油の少ない麺類(そばやうどん)や、野菜の豊富に入ったおじやなどにします。これも肉や魚は控えます。
<毒素排泄期間>
3.ヒマシ油遠赤湿布:当方から供与しますパーマクリストRを使用したヒマシ油湿布(甲法)を3日間続けて行います。最後の3日目の夜夕食後30分程度に、オリーブ油茶さじ1杯を飲みます。その後4日間は休憩します。

この3日+4日を3週間行い、その後1週間はまったく休むという合計1ヶ月を1クールとします。これを3クール行います。

4.ヒマシ油遠赤湿布をする時間の長さは、アトピー性皮膚炎の人に限っては、最初の1ヶ月間30分間だけにします。その後毒素がうまく排泄されていれば1時間に延長します。肝臓の病気の人に関しては、最初から1時間加熱してもよいでしょう。

5.温める場所は、右側腹部にヒマシ油をあて、その上から遠赤パッドで温めます。一日の時間帯は同じ時間帯であれば いつでもかまいません。3日目の夜には、オリーブ油をスプーン1杯飲む。(ただし、下痢が出てきた場合やオリーブ油で吐き気がする場合は、オリーブ油は飲まなくてもよい)

6.カモミールティーとサフラワーティーの両方は、相変わらず続行します。

7.食事は遠赤湿布開始後は、徐々に量を戻しますが、夕食は早めに済ませ、内容も揚げ物や肉、チーズ、ヨーグルトは夕食では食べないようにしてください。また、普段でも食べ過ぎや油物のとりすぎには注意し、野菜、海草、きのこ類は必ずとるようにしてください。

8.何か不明な点がありましたら、いつでも下記の問い合わせ先までご連絡ください。
<治験期間>
平成10年4月から開始する。
<目標症例>
20例
<問い合わせ先>
伝承健康医学研究所 安田(TEL:0423-387-5974?, FAX:0423-382-9460